南西ドイツにGという町がある。結構こじんまりしたきれいな町なのだが、場所が辺鄙な上にやたらと小さな町なので、最初内心「なんでこんなところに人が住んでいるんだ」と馬鹿にしていたのだが(まことに申し訳ない)、なんとこの町はローマ帝国がゲルマニア侵略のための要塞として建設した町なんだそうだ。下手なドイツの町よりずっと古い。そこの中央駅(中央駅のくせに無人駅)の近くに池があっていつもアヒルが泳いでいるのだが、ある日私がその池のほとりのベンチに坐ってボーっとしていた時のことだ。
隣のベンチの周りでどこかのおっちゃんたちが何人か真っ昼間から酔っ払ってワイワイ騒いでいる。そのうち一人がビールのカンを片手に私んとこにやってきてAlles klar?「すべてOKかい?」と話しかけてきた。実は私はそれまでについおっちゃんたちの会話に耳を傾けてしまっていて、その言語がロシア語だと気づいていたので、またしてもよせばいいのにズに乗って(『1.悲惨な戦い』参照)всё ясно(「すべてOKです」)とか答えたら、そのおっちゃんは「へっ、どうしてロシア語がしゃべれるんだい?」とか言いながら私の隣にドッカリと腰を下ろして勝手にしゃべり始めた。互いに「ドイツで何をしているのか、どこから来たのか」という身の上話の展開になったが、私のほうは時々ドイツ語が混じる、というよりドイツ語が主で時々ロシア語が混じるというヘタレロシア語だったのに、おっちゃんは酔っ払っているせいか私が聞き取れなくて馬鹿面をしようが、しゃべれなくて文法を間違えようが委細構わずロシア語でガンガン話を進める。
しかし、ある意味では酔っている人というのは語学の練習の相手としては最高かもしれない。こちらが間違えても向こうはそもそも間違ったことに気がつかないから、馬鹿にしたり訂正したりしないので気兼ねなくロシア語で話せるし、またこちらがわかっていなくても手加減せずロシア語で来るからヒアリングの練習には最適だ。どうせ明日になれば向こうだって私のことなど忘れているだろうと思えば勇気を持ってというか恥を忘れて話しかけられる。酔って攻撃的になる人は論外だが、相手が気持ちよく酔っ払っているとこっちまで気持ちよく語学の練習が出来るのだ。
ところがそこでそのおっちゃんが、「ドイツに来る前はバイコヌールで宇宙船の組み立てをしていた」と言い出したので絶句。酔いがいっぺんに冷めた感じだ(私は別に酔ってはいなかったが)。今まで気兼ねなく好き勝手な口を利いていた相手が実は水戸黄門だとわかったときのスッ町人の気分である。私の顔が尊敬の念と驚愕のあまり硬直したのを見て、おっちゃんは私を慰めてくれた。「いやいや、でもエンジニアとか学者じゃなくて単なる組立作業員だよ。でも私の組み立てた宇宙船はちゃんと宇宙に行ってる」。
そんな人がどうしてGなどという辺鄙な町のアヒルの池のほとりにいるのか?
東西ドイツが統一し、ソ連が崩壊した時、統一ドイツ政府はソ連領内に残っていたドイツ系住民にほぼ無条件でドイツ国籍を与え、難民としてドイツに迎え入れた。Russlanddeutsche、ロシア・ドイツ人と呼ばれる人たちで、先祖がドイツ人であることを文書で証明できたのである。そのおじさんもドイツ系ロシア人だったのではないだろうか。
ソ連、あるいはロシア領内へのドイツ人の入植が盛んになったのはもちろんエカテリーナ2世(エカテリーナ2世はドイツ人)の時代からで、ボルガ川流域に多くのドイツ人居住地域ができた。それで彼らは「ボルガ・ドイツ人」と呼ばれた。プーシキンの『スペードの女王』にも(『4.荒野の大学通り』参照)、ドストエフスキーの『悪霊』にもそれぞれゲルマン、フォン・レンプケという名前のドイツ人が登場する。先の日露戦争終結時に全権委任されて小村寿太郎と交渉したロシアの政治家もWitte(ウィッテまたはヴィッテ)といってゲルマン語系の姓であるが、調べてみたらヴィッテはボルガ・ドイツ人ではなく、リトアニアの貴族であった。つまりドイツ人が東プロイセンに建てた騎士団領の貴族の子孫ということになる。ボルガ・ドイツ人より由緒のある家の出なのである。
もっともドイツ語系の姓をもったロシア人・ソ連人にはドイツ人ばかりでなく、アシュケナージと呼ばれるユダヤ人が相当いる。
映画監督のエイゼンシュテインЭйзенштейнも名前からみてもわかるように本来ユダヤ人なのだが先祖はとうにキリスト教正教に改宗しており、エイゼンシュテイン自身も自分をユダヤ人とは思っていなかったようだ。それに対して詩人のマンデルシュタームМандельщтамはアイデンティテイの面でもユダヤ人でワルシャワの生まれである。どちらもドイツではもとのドイツ語綴りにもどしてそれぞれEisenstein、 Mandelstamと書く。ロシア語を忠実にドイツ語に写していればsでなくschと書いていたはずだ。エイゼンシュテインは発音もドイツ語読みにされてアイゼンシュタイン。
さらに演出家のメイエルホリドМейерхольдの名前ももとはMeyerholdというドイツ語で、ドイツではマイヤーホルトと呼ばれる。この人はアシュケナージではなくドイツ人でボルガ領域の町ペンザの出身である。本当の名前はМейерхольд でなくМайергольдといったそうだが、これはドイツ語や英語の h は普通ロシア語ではг (g)で写し取る(『4.荒野の大学通り』参照)からである。最近は h を г でなく х (ドイツ語の ch)と書くことが多いと教えてくれた人がいた。でもメイエルホリドなんてあまり「最近の人」ではないような気がするのだが。
それより面白いのがMeyerhold→Мейерхольдと、ドイツ語の l がロシア語では ль、口蓋化音の l で表されていることだ。ドイツ人の名前で l が子音の前に立ったり語末に来たりするとロシア語では必ず ль になる。現首相の名メルケルMerkelはロシア語で書くとМеркельだし、ソユーズにも乗ったドイツ人の飛行士メルボルトMerboldの胸にもМербольдという名札がかかっているのを見た。時期的に一致しているからアヒルの池のほとりのおじさんはひょっとしたらメルボルト宇宙飛行士とバイコヌールで会っていたかもしれない。また地名もそうで、ハイデルベルクHeidelbergはГейдельберг、オルデンブルクOldenburgはОльденбург。
ロシア人は l に関して「口蓋化・非口蓋化」の区別に非常に敏感で、以前ロシア語の授業でもドイツ人の学生がбыл(ブィル、「~だった」)というとロシア人にはбыль(ブィーリ、「実話」)に聞こえるらしく、何回もやり直しさせられていた。しかしドイツ人は単に発音できないのではなくてそもそもそれらの音の違いが感知できない、つまりどちらの音も同じに聞こえるわけだから、いくらロシア人が発音して聞かせてやっても無駄なのである。超音波が聞こえるコウモリ男が私にいくら「こんなものも聞き取れないのか、根性を出してもっとよく聞いてみろ」と言ったって無理なのと同じだ。さらにドイツ人には「箸」と「橋」、「お菓子」と「お貸し」と「岡氏」の区別が全くできない人がいる。私めがありがたくも高貴な東京型アクセントを聞かせてやっても、「全部同じに聞こえる」「高さの違いが全くわからない」。だから「あなたは昨日何をしましたか?」が「あなたは昨日ナニをしましたか?」という卑猥な質問に変形してしまうのである。もっともこの「ナニ」については双方同じ人間だから聴覚器官そのものは共通なわけで、訓練すれば区別できるようになる点がコウモリ男の超音波とは違うが。
話が逸れたが、そのロシア語の先生によると当時ドイツで人気のあったオランダ人のTVコメンテーターが発音する l はまさににロシア語の硬音(非口蓋音)の л だから彼女の発音を真似しなさい、とのことであった。実際ドイツ語と違ってオランダ語の名前では l が軟音(口蓋化音)の ль でなく、 л で写し取られるのが普通である。ドイツ語の名前と比べてみて欲しい。
人名
Joost van den Vondel → Йост ван ден Бондел
Johan van Oldenbarnevelt → Йохан ван Олденбарневелт
地名
Tilburg → Тилбург
Almere → Алмере
Helmond → Хелмонт
BondelやOldenbarneveltという名前では l の現れる環境がそれぞれ上に挙げたドイツ語のMerkel 、Oldenburg、 Merboldとそっくりなのに硬音の л で表されている。稀にオランダ語の名前が軟音 ль になっていた例も見たが、全体としてはロシア語の先生の言ったとおりだ。ただ、これが本当にオランダ語の名前をロシア人が耳で聞いてキリル文字に写し取ったからなのか、単にドイツ語・ロシア語間の文字化の仕方がロシア語・オランダ語間のと慣習によって違った風になっているだけなのかはわからない。
さて、そのボルガ・ドイツ人だが、第二次世界大戦時にはスターリンからスパイの疑いをかけられ、本国ドイツ人と接触することができないように中央アジア、特にカザフスタンに強制移住させられた。「ドイツ語を一言でもしゃべってみろ。シベリアの強制労働キャンプに送り込んでやる、銃殺してやる」とはっきり脅された、と知り合いから聞いたことがある。その人もロシア語が母語のドイツ人でカザフスタンからドイツに「帰国」してきた人だった。カザフスタン出身のドイツ人の知り合いはその他にも何人かいる。
それらの「帰国ドイツ人」も二世代目になるとバイリンガルであることが多いが、ロシア・ドイツ人の人口が百万の単位、つまり大勢いることに加えてロシア・ドイツ人同士のつながりも密なので、ロシア語は比較的よく保たれている。今後もそう簡単にはドイツ語に完全移行はしないだろう。私の個人的な希望的憶測ではあるが。
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隣のベンチの周りでどこかのおっちゃんたちが何人か真っ昼間から酔っ払ってワイワイ騒いでいる。そのうち一人がビールのカンを片手に私んとこにやってきてAlles klar?「すべてOKかい?」と話しかけてきた。実は私はそれまでについおっちゃんたちの会話に耳を傾けてしまっていて、その言語がロシア語だと気づいていたので、またしてもよせばいいのにズに乗って(『1.悲惨な戦い』参照)всё ясно(「すべてOKです」)とか答えたら、そのおっちゃんは「へっ、どうしてロシア語がしゃべれるんだい?」とか言いながら私の隣にドッカリと腰を下ろして勝手にしゃべり始めた。互いに「ドイツで何をしているのか、どこから来たのか」という身の上話の展開になったが、私のほうは時々ドイツ語が混じる、というよりドイツ語が主で時々ロシア語が混じるというヘタレロシア語だったのに、おっちゃんは酔っ払っているせいか私が聞き取れなくて馬鹿面をしようが、しゃべれなくて文法を間違えようが委細構わずロシア語でガンガン話を進める。
しかし、ある意味では酔っている人というのは語学の練習の相手としては最高かもしれない。こちらが間違えても向こうはそもそも間違ったことに気がつかないから、馬鹿にしたり訂正したりしないので気兼ねなくロシア語で話せるし、またこちらがわかっていなくても手加減せずロシア語で来るからヒアリングの練習には最適だ。どうせ明日になれば向こうだって私のことなど忘れているだろうと思えば勇気を持ってというか恥を忘れて話しかけられる。酔って攻撃的になる人は論外だが、相手が気持ちよく酔っ払っているとこっちまで気持ちよく語学の練習が出来るのだ。
ところがそこでそのおっちゃんが、「ドイツに来る前はバイコヌールで宇宙船の組み立てをしていた」と言い出したので絶句。酔いがいっぺんに冷めた感じだ(私は別に酔ってはいなかったが)。今まで気兼ねなく好き勝手な口を利いていた相手が実は水戸黄門だとわかったときのスッ町人の気分である。私の顔が尊敬の念と驚愕のあまり硬直したのを見て、おっちゃんは私を慰めてくれた。「いやいや、でもエンジニアとか学者じゃなくて単なる組立作業員だよ。でも私の組み立てた宇宙船はちゃんと宇宙に行ってる」。
そんな人がどうしてGなどという辺鄙な町のアヒルの池のほとりにいるのか?
東西ドイツが統一し、ソ連が崩壊した時、統一ドイツ政府はソ連領内に残っていたドイツ系住民にほぼ無条件でドイツ国籍を与え、難民としてドイツに迎え入れた。Russlanddeutsche、ロシア・ドイツ人と呼ばれる人たちで、先祖がドイツ人であることを文書で証明できたのである。そのおじさんもドイツ系ロシア人だったのではないだろうか。
ソ連、あるいはロシア領内へのドイツ人の入植が盛んになったのはもちろんエカテリーナ2世(エカテリーナ2世はドイツ人)の時代からで、ボルガ川流域に多くのドイツ人居住地域ができた。それで彼らは「ボルガ・ドイツ人」と呼ばれた。プーシキンの『スペードの女王』にも(『4.荒野の大学通り』参照)、ドストエフスキーの『悪霊』にもそれぞれゲルマン、フォン・レンプケという名前のドイツ人が登場する。先の日露戦争終結時に全権委任されて小村寿太郎と交渉したロシアの政治家もWitte(ウィッテまたはヴィッテ)といってゲルマン語系の姓であるが、調べてみたらヴィッテはボルガ・ドイツ人ではなく、リトアニアの貴族であった。つまりドイツ人が東プロイセンに建てた騎士団領の貴族の子孫ということになる。ボルガ・ドイツ人より由緒のある家の出なのである。
もっともドイツ語系の姓をもったロシア人・ソ連人にはドイツ人ばかりでなく、アシュケナージと呼ばれるユダヤ人が相当いる。
映画監督のエイゼンシュテインЭйзенштейнも名前からみてもわかるように本来ユダヤ人なのだが先祖はとうにキリスト教正教に改宗しており、エイゼンシュテイン自身も自分をユダヤ人とは思っていなかったようだ。それに対して詩人のマンデルシュタームМандельщтамはアイデンティテイの面でもユダヤ人でワルシャワの生まれである。どちらもドイツではもとのドイツ語綴りにもどしてそれぞれEisenstein、 Mandelstamと書く。ロシア語を忠実にドイツ語に写していればsでなくschと書いていたはずだ。エイゼンシュテインは発音もドイツ語読みにされてアイゼンシュタイン。
さらに演出家のメイエルホリドМейерхольдの名前ももとはMeyerholdというドイツ語で、ドイツではマイヤーホルトと呼ばれる。この人はアシュケナージではなくドイツ人でボルガ領域の町ペンザの出身である。本当の名前はМейерхольд でなくМайергольдといったそうだが、これはドイツ語や英語の h は普通ロシア語ではг (g)で写し取る(『4.荒野の大学通り』参照)からである。最近は h を г でなく х (ドイツ語の ch)と書くことが多いと教えてくれた人がいた。でもメイエルホリドなんてあまり「最近の人」ではないような気がするのだが。
それより面白いのがMeyerhold→Мейерхольдと、ドイツ語の l がロシア語では ль、口蓋化音の l で表されていることだ。ドイツ人の名前で l が子音の前に立ったり語末に来たりするとロシア語では必ず ль になる。現首相の名メルケルMerkelはロシア語で書くとМеркельだし、ソユーズにも乗ったドイツ人の飛行士メルボルトMerboldの胸にもМербольдという名札がかかっているのを見た。時期的に一致しているからアヒルの池のほとりのおじさんはひょっとしたらメルボルト宇宙飛行士とバイコヌールで会っていたかもしれない。また地名もそうで、ハイデルベルクHeidelbergはГейдельберг、オルデンブルクOldenburgはОльденбург。
ロシア人は l に関して「口蓋化・非口蓋化」の区別に非常に敏感で、以前ロシア語の授業でもドイツ人の学生がбыл(ブィル、「~だった」)というとロシア人にはбыль(ブィーリ、「実話」)に聞こえるらしく、何回もやり直しさせられていた。しかしドイツ人は単に発音できないのではなくてそもそもそれらの音の違いが感知できない、つまりどちらの音も同じに聞こえるわけだから、いくらロシア人が発音して聞かせてやっても無駄なのである。超音波が聞こえるコウモリ男が私にいくら「こんなものも聞き取れないのか、根性を出してもっとよく聞いてみろ」と言ったって無理なのと同じだ。さらにドイツ人には「箸」と「橋」、「お菓子」と「お貸し」と「岡氏」の区別が全くできない人がいる。私めがありがたくも高貴な東京型アクセントを聞かせてやっても、「全部同じに聞こえる」「高さの違いが全くわからない」。だから「あなたは昨日何をしましたか?」が「あなたは昨日ナニをしましたか?」という卑猥な質問に変形してしまうのである。もっともこの「ナニ」については双方同じ人間だから聴覚器官そのものは共通なわけで、訓練すれば区別できるようになる点がコウモリ男の超音波とは違うが。
話が逸れたが、そのロシア語の先生によると当時ドイツで人気のあったオランダ人のTVコメンテーターが発音する l はまさににロシア語の硬音(非口蓋音)の л だから彼女の発音を真似しなさい、とのことであった。実際ドイツ語と違ってオランダ語の名前では l が軟音(口蓋化音)の ль でなく、 л で写し取られるのが普通である。ドイツ語の名前と比べてみて欲しい。
人名
Joost van den Vondel → Йост ван ден Бондел
Johan van Oldenbarnevelt → Йохан ван Олденбарневелт
地名
Tilburg → Тилбург
Almere → Алмере
Helmond → Хелмонт
BondelやOldenbarneveltという名前では l の現れる環境がそれぞれ上に挙げたドイツ語のMerkel 、Oldenburg、 Merboldとそっくりなのに硬音の л で表されている。稀にオランダ語の名前が軟音 ль になっていた例も見たが、全体としてはロシア語の先生の言ったとおりだ。ただ、これが本当にオランダ語の名前をロシア人が耳で聞いてキリル文字に写し取ったからなのか、単にドイツ語・ロシア語間の文字化の仕方がロシア語・オランダ語間のと慣習によって違った風になっているだけなのかはわからない。
さて、そのボルガ・ドイツ人だが、第二次世界大戦時にはスターリンからスパイの疑いをかけられ、本国ドイツ人と接触することができないように中央アジア、特にカザフスタンに強制移住させられた。「ドイツ語を一言でもしゃべってみろ。シベリアの強制労働キャンプに送り込んでやる、銃殺してやる」とはっきり脅された、と知り合いから聞いたことがある。その人もロシア語が母語のドイツ人でカザフスタンからドイツに「帰国」してきた人だった。カザフスタン出身のドイツ人の知り合いはその他にも何人かいる。
それらの「帰国ドイツ人」も二世代目になるとバイリンガルであることが多いが、ロシア・ドイツ人の人口が百万の単位、つまり大勢いることに加えてロシア・ドイツ人同士のつながりも密なので、ロシア語は比較的よく保たれている。今後もそう簡単にはドイツ語に完全移行はしないだろう。私の個人的な希望的憶測ではあるが。
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